補助金コラム
2025-01-10
【補助金コラム】ものづくり補助金は方向性が少し変わった感じですね
12月18日に今年のものづくり補助金のチラシが公開されました。
補助率は、基本1/2で小規模・再生事業者が2/3である事(賃金引上げで補助率UP)や、
補助金の上限額が従業員数によって750万円~2,500万円な事は、12月18日のコラムから
変わっておりません。
基本要件等も変わっていない感じです。
要件で、「革新的な新製品・新サービスの開発による高付加価値化」と有りますので、設備を入れ(換え)て
何か新製品、新サービスを提供開始する事が必要になったようです。
昨年までは、設備を入れ(換え)て効率化を図る、製造速度UP・工程数減等の方向性で良かったのですが、
今年はそれだけでは不足・補助金を受ける事が出来なくなりました。
又、付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費)、給与支給総額、最低時給UP等が必須になっています。
補助事業で利益が出た場合に補助額の一部返納を求められる、収益納付が今年から無くなりました。
収益納付がある場合、多くの事業者は利益が出すぎない範囲(補助金返金しない範囲)で利益を出そうと
いう心理が働くので、あまりいい制度では無いと思っていましたが、この要件と収益納付が無くなった背景を
想像すると、「どんどん利益出してください、事業頑張ってください、でも申請した計画のようにうまく行かな
かったら補助金返してね」と言われるのではないか?今までと180度手のひらを返した内容なのでは?と
感じてしまいます。
他の補助金でも同じ印象を持つ変更点は多々あるので、今後の事業計画系の補助金は
「補助金をもらって何とか事業継続をしていく企業」といった救済的な性格ではなく、
「ある程度体力のある会社が、どんどん投資をする事で成長することへ補助金を出す」といった成長重視
しているスタイルになっているようです。
大規模成長投資補助金が昨年からスタートしている事、又零細企業の救済に、持続化補助金もあるので
補助金に関しても二極化が進んでいるという事ですね。
省エネ・脱炭素の設備更新補助金は、利益が出たら・・・出なかったら・・・等は無いので、
うまく活用していきたいですね。